2020年12月12日、シンガポール・タンピネスに、無人コンビニエンスストア・Cheersがグランドオープンしました。Cheersは、シンガポール最大の小売チェーングループであるFairPrice傘下のコンビニエンスストアブランドです。

Cheersは2017年にシンガポール・南洋理工大学で無人店舗を立ち上げており、今回が初の「無人営業」店舗出店ではありません。更にその後、シンガポール国立大学に2店舗を出店しています。しかし、前述の3店舗とは異なり、今回の店舗は、セルフレジを完全撤去し、リテールにおける世界最先端のデジタル化技術を提供するCloudpick社（https://www.cloudpick.com/）と提携し、コンピュータービジョンに基づいた「テイク・アンド・ゴー（Take-and-Go）の非接触決済」という全く新しい消費者体験を創出します。

Cheers無人店舗、画像著作権 NTUC FairPrice

無人店舗への入店時、買い物客はCheers SG APPを開いてコードをスキャンするか、または直接顔認証でゲートを通過することができます。ショッピング中、AIシステムはリアルタイムで買い物客が商品を手に取ったり置いたりする行為や関連商品情報を追跡し、選択された商品は自動的に仮想ショッピングカートに追加・削除されます。これにより、買い物客が何を購入したかが正確に認識され、ゲートを出た時点で決済完了となります。またこれにより、ピーク時でも、買い物客はすぐに欲しいものを購入することができます。

同時に、店内の棚に設置されたスマートバースクリーンは、「スピード決済」に加えて、オフラインでの買い物体験の感覚をより豊かなものとします。これはシンガポールで初の試みでもあります。顧客が棚の前で長時間留まっていたり、どの商品を購入するかを決めかねていると、AIシステムが手に取ったり置いたりする消費者の行動から判断を下し、カスタマイズされたレコメンドやプロモーション割引情報がバースクリーンに表示され、顧客の購入決定をサポートします。

Cheers無人店舗のリアルタイムデジタルサイネージ

更に、店舗スタッフは最小限となり、効果は最大化され、店舗は人手不足から解放されます。Cheersの無人コンビニエンスストアは、無人レジ、無人営業により人への依存が解消され、24時間365日の営業が簡単に運営できるようになっています。Cloudpick AIシステムが実現する「人・物・場所」の全面的なデジタル化により、ひどく煩雑化されていた運営管理が容易に実行できるようになります。

例えば、商品の棚卸しにおいて、店舗スタッフは自動取得された在庫データを比較したり、確認するだけとなり、一つ一つ数えるという作業に多くの時間を割く必要がなくなります。更に、商品の選定においては、蓄積された大量の消費者データにより、どのブランドやカテゴリーが人気であるのかを正確に把握し、タイムリーに品揃えや棚割りを最適化し、顧客満足度の向上をベースに売上を伸ばすことができます。

シンガポール社会・家庭開発省大臣のMasagos Zulkifli氏（左）とFairPrice CEOのSeah Kian Peng氏が、Cheers無人店舗を訪問。 撮影・KEVIN LIM（Straits Timesより転載）

FairPriceグループCEOのSeah Kian Peng氏は、Cheersの無人コンビニエンスストアで採用されているAIシステムの成果が期待に応えるものであれば、今後、より多くの店舗で導入される可能性が高い、と言及しています。

Cloudpickは現在、世界11カ国・130店以上の無人デジタルコンビニエンスストアの導入実績を持っています。Cloudpickは、最先端の無人デジタル店舗技術により、NTTデータをはじめとする数多くの日本企業と提携し、日本の小売業界向けに、コンビニエンスストアやスーパーの人手不足を解決する「無人デジタル店舗」ソリューションを提供しています。Cloudpickは今回、3月9日から12日まで東京で開催される「リテールテックJAPAN 2021」に初出展し、最新のAIスマート無人店舗やデジタル商品棚を展示し、実店舗を展開する小売業界の成長機会を支援し、パンデミック期間も24時間365日スムーズに営業できる店舗展開などにより、日本の高齢化社会における人手不足や人件費高騰など、様々な運営上の課題を解決へと導きます。

本製品に関するお客様からのお問い合わせ先

Cloudpick Japan株式会社

E-Mail：shinkou@cloudpick.me