2021年1月28日、韓国・仁川広域市松島にあるサムスンバイオ製薬ビル内にTech Friendly CUが正式にオープンしました。
CUは、韓国で約15,000店舗を展開する大手コンビニエンスストアブランドで、現地の若者に高い人気を誇っています。また、ここ数年、消費者体験をアップグレードするために、テクノロジーへの投資を強化しています。今回立ち上げたストアは、同社初の「テックフレンドリー」な「未来型ストア」です。Cloudpickとの連携により、CloudpickのAIスマートリテールソリューションを導入することで、入店から会計までの全プロセスを滞りなく行うことができ、お客様によりフレンドリーなショッピング体験を提供します。
近年、韓国のコンビニエンスストア業界では、時給の上昇や高齢化に伴い、雇用確保への圧力が急激に高まっています。さらにコロナウイルスの流行によって実店舗形態の小売業に激震が走り、営業時間が短縮されたり、一時的に休業する事態も少なくありません。そのため、自動化が新たなトレンドとなりました。これまでにも、emart24やGS25といった韓国コンビニエンスストアチェーンがCloudpickと提携し、自動決済システムを備えた無人コンビニエンスストアを展開しています。今回、CUは、効率と体験のバランスを取ることを更に追求したCloudpickの最新ソリューション「未来型ストア」を導入しました。
レジレス決済、双方向で負担を軽減
Tech Friendly CUは、CUスマートストアのバージョン2.0であり、Cloudpickのコンピュータビジョン、ディープラーニング、マルチセンシングフュージョンなどの最先端技術により、レジレス決済システムを構築し、RFIDやセルフサービス決済といった一般的なソリューションの限界を突破し、真の「テイク・アンド・ゴー」を実現しています。
ストア内に設置されたAIカメラは、買い物客の移動の軌跡や買物行為を正確に把握し、選択された商品は仮想ショッピングカートに自動的に追加され、店を出ると直接会計を済ませることができ、買い物明細はCU Buy-Self APPで受け取ることができます。朝・ランチタイムの買い物ピーク時でも、サムスンバイオ製薬の社員は、秒単位でただちに買い物を終えることができます。
経営者は、人材確保というプレッシャーから解放され、24時間365日の経営をスムーズに実現することができます。また同時に、盗難による損失といった問題を心配することがなくなります。システムは、商品をカバンに入れる行為や、グループショッピングを識別することができ、決済精度は99.9%に達します。万が一、盗難未遂などの異常な行動を検出した場合、ただちに警告メッセージを店舗運営者に通知し、迅速な対応が可能となります。
顔認証で入店し、認証スピード向上
Tech Friendly CUでは、入店認証スピードを向上するために、顔認証機能を導入しています。買い物客は顔情報を初回利用時に登録するだけで、その後はスマートフォンを持たなくても入店し買い物ができるようになります。
写真:BGFリテール・李建俊総経理が顔認証で入店
また、CUの親会社であるBGFリテール・李建俊総経理も開店当日にストアを「視察」し、マスクをしていても入店後、通常通り動線と買物行為を正確に識別し、コロナウイルス流行前と全く差がないショッピング体験ができることを確証しました。
スマートマーケティング、スムーズなキャンペーン参加
従来のコンビニエンスストアでは、店員がお客様にクーポンの利用有無を尋ねることが多く、そのため、無人店舗では様々なキャンペーンを継続して展開することが困難になることが懸念されていました。
Tech Friendly CUは、BGFリテールが自社開発したPOSシステムを初めて採用し、買い物客が会員カードやスマートフォン番号を提示しなくても、会計時に購入した商品に応じて会員サービスや割引活動を自動的にマッチングし、ショッピング体験と運営効率を両立させています。
李建俊総経理:「テックフレンドリーストアは手の届かない未来ではなく、今やパッケージ化して標準化展開ができる最先端ソリューションであり、今年はさらに10店舗のTech Friendly CUが新規オープン予定となっています。今後も、業界をリードする先進的なオペレーションシステムを全国15,000店以上のストアに提供し、お客様に新しいデジタルショッピング体験を創出いたします。」
「未来型ストア」が今後増えていくことで買い物客のショッピング体験も持続的に向上され、韓国のコンビニエンスストア業界は、体験と効率を両立した上で様々な難題を解決し、新たな成長を遂げることが期待されています。